SNSや動画でヨガを見ると、モデルさんやインストラクターが不思議な体勢を取っていますよね。「やってみたいけど、自分には到底ムリ…」と感じる方も多いはず。
でもヨガのポーズは種類豊富で、難易度が低いものもあるんです。
この記事では、体が硬くても無理なくできるおすすめポーズや、安心してヨガを行うコツをお伝えしていきます。
体が硬いとヨガはできない!?
ヨガポーズって、びっくりするくらい体が柔らかくないと無理そうに見えますよね?
スタジオに行けば、先生や周りの人と自分を比べて落ち込んでしまうことも。
「私だけ全然できてない…」「こんな形じゃ意味ないかも」「なんか恥ずかしい…」そんな風に感じて、ヨガから遠ざかってしまうのはもったいない!
結論を言うと、体が硬くてもヨガはできます。そして続けていくことで、少しずつ体がほぐれていく実感が得られるはずです。
「体が硬いからヨガは向いていない」と思っている人こそ、ぜひ習慣に取り入れてみてください。
体が硬い人におすすめのポーズ
「ヨガを始めてみたいけど、自分にできるかどうか分からない…」そんな初心者さんや体の硬さに不安がある人でも、無理なく取り組めるポーズがあります。
3つのポーズを紹介しますので、まずは気軽に試してみましょう!
ダウンドッグポーズ(下向きの犬のポーズ)
「ダウンドッグ」は全身を気持ちよくストレッチできるポーズです。正しく続けていれば他のポーズも自然と取れるようになるので、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。
- 両手と両足を肩幅に開いて床につける
- お尻をぐーっと高く持ち上げて、体を山のような形に
- 頭から腰、腰からかかとまでを一直線にするイメージで背中を伸ばす
- 首や肩の力を抜いて、深い呼吸を5回
「かかとが床につかない…」「太ももの裏がつらい…」という方は、膝を軽く曲げてもOKです。自分が気持ちよく伸びられる角度を探してみましょう。
キャットアンドカウ(猫のポーズ)
猫のポーズは、デスクワークやスマホでガチガチになった背中をやさしくほぐせます。背骨の動きを感じながら、ゆったりと呼吸しましょう。
- 四つんばいになり、手首は肩の真下に置く
- 息を吐きながら、背中を丸めておへそを見る(猫のポーズ)
- 息を吸いながら、背中を反らせて視線を斜め上に(牛のポーズ)
- 2と3をゆっくり5回繰り返す
「自分では背中を丸めているつもりが、四つん這い状態からあまり動いていない」という場合は、肩甲骨まわりがこわばっているのが原因です。
特にお仕事で同じ姿勢を長時間続ける方、運動習慣があまりない方は動かしにくさを感じるでしょう。
チャイルドポーズ(子どものポーズ)
子どものポーズでは腰や背中の緊張をほぐして、心も体もリラックスできます。寝る前や朝の軽いストレッチにもぴったりですよ。
- 正座になり、両足の親指をくっつける
- 両手を肩幅に広げて前に伸ばす
- 息を吐きながら、上半身を前に倒しておでこを床につける
- お尻はかかとに乗せて、腰から背中が心地よく伸びるのを感じる
お尻がかかとから浮いてしまうなら、間にクッションやブランケット・バスタオルを挟んでもOKです。
体が硬い人がヨガをする際に意識したいポイント
体が硬い人ほど「ちゃんとポーズしなきゃ!」とがんばりすぎてしまいがち。でも、無理して体を痛めてしまったら本末転倒です。
ここでは、ヨガを安全に気持ちよく続けるためのポイントをご紹介します。
呼吸をしているか
ついポーズに集中しすぎて呼吸が浅くなっていませんか?きついポーズや初めての動きでは、無意識に息を止めてしまうことがよくあります。
まずは深く、ゆっくりとした呼吸を意識してみましょう。
息を吸って、体を広げる。息を吐いて、余計な力を手放す。その繰り返しだけでも、体はどんどんほぐれていきます。
もし息が苦しくなっていたら、それは「今のポーズはちょっとキツいかも」というサイン。少しポーズの難易度を下げてみてください。
歯を食いしばっていないか
「ちゃんとやらなきゃ!」と意気込みすぎて、奥歯をギュッとかみしめていませんか?ヨガ中に顔がこわばったり、肩に力が入っていませんか?
最初は慣れない動きに体が緊張してしまうかもしれませんが、ポーズをとっている間はリラックスを意識してくださいね。
「痛い」と感じていないか
ヨガの後に筋肉痛になるようなら、普段は使わない筋肉をしっかり使っている証拠です。程よい負荷をかけ続けることで、柔軟性が高まっていきます。
「床に手が届かない」といった時には、補助としてヨガブロックやボルスターなどを使ってみてください。
でもポーズをとっている最中に強い痛みを感じるなら、中断したほうがよいでしょう。
また、ケガや持病がある人は、ヨガを始める前に医師に相談すると安心です。自分の体の声に耳をすませることも、ヨガの大切な一部です。
まとめ
「体が硬い=ヨガができない」は思い込みだというのが理解していただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介したポーズは、どれも初心者や体が硬い人にも取り組みやすいはず。
大切なのは、誰かと比べることではなく、昨日より少しだけ心と体がゆるんだ自分を感じることです。
「ちょっとやってみようかな」と思えたら、まずは1日1ポーズから始めてみてくださいね。