子育てにおいて、叱ると褒めるは1セットです。
ただ、間違った方法で叱ったり、褒めたりしていると、子どもの成長に繋がらなくなってしまいます。
子どもの正しい叱り方については、こちらの記事で詳しく解説していきますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
(子どもの叱り方がわからない!上手な叱り方、NGな叱り方を解説!)
この記事では、子どもを褒めることの重要性と、正しい褒め方について詳しく解説していきます。
子どもを褒めるメリットは?
では早速、子どもを褒めることのメリットについて詳しく解説していきます。
親子の絆が深まる
子どもをしっかりと褒めることによって、
「自分のことをしっかりと見てくれている」
「自分を愛してくれている」
と子どもに実感してもらえるようになります。
親から褒められるというのは、子どもにとって大きなパワーとなり、新しいことに挑戦する際の原動力にもなるのです。
たくさん褒められて育った子どもは、親を信頼するようになり、何事に対しても積極的に挑戦するようになります。
他人にも優しくなる
普段からたくさん褒められている子どもは、心が満たされている状態となっていますので、他人にも優しくなります。
困っている友達を助けたり、友達の気持ちになって一緒に喜んだり、悲しんだりできるようになるのです。
相手の気持ちになるというのは大人になってからも役立つスキルですので、思いやりのある大人に成長してもらうためにも、たくさん褒めるようにしましょう。
自己肯定感が高まる
子どもを褒めて育てることにより、自己肯定感を養えるようになります。
自己肯定感が高まると、何事にも積極的に挑戦できるようになりますし、自分自身を大切にできるようになるのです。
子どもは時々失敗してしまうことがありますが、自己肯定感が高まっていれば、
「また頑張ろう」
と諦めずに努力を続けられるようになります。
子どもの自己肯定感を高める正しい褒め方とは?
では次に、子どもの自己肯定感を高める正しい褒め方について、詳しく解説していきます。
褒める前に質問をする
子どもを褒める前に質問を挟むことによって、
・どの部分を褒めて欲しいと感じているのか
・何を頑張ったのか
を親自身が理解できるようになります。
例えば、新しいことに挑戦した子どもの感想が、
「あまり面白くなかった」
だったとしたら、褒めるのは逆効果になってしまう可能性が高いです。
事前に質問を挟み、子どもの感情を理解することによって、正しい褒め方や褒め言葉がイメージしやすくなるのです。
子ども自体を褒める
子どもを褒める時には、理由が必要ないケースもあります。
例えば、親子でまったりしている時に、
「生まれてきてくれてありがとうね」
「ママは○○のこと大好きだよ」
と伝えることによって、子どもの自己肯定感が一気に高まります。
また、お父さんやお母さんのことを「自分を大切にしてくれる存在だ」と認識できるようになりますので、親子の絆を深められるようになるのです。
過程にも目を向ける
子どもを褒める時には過程にも目を向けることが大切です。
・テストの点数
・順位
などにこだわるよりも、その結果を手に入れるまでに行った努力を褒めてあげることによって、努力の重要性を教えてあげられるようになります。
小さなことでも褒める
子どもの成長スピードはかなり速いです。
毎日子どもと一緒に生活をしていると、ちょっとした成長に気づけないこともあります。
「最近子どものことを褒めていないな」
と感じている方がいるのであれば、いつも以上に子どものことを注意深く観察して、少しでも成長した部分があれば、迷わず褒めるようにしましょう。
具体的に褒める
子どもを褒める時には、とにかく具体的に褒めることが大切です。
「すごいね!」
「やったね!」
という褒め言葉でも、子どもは喜んでくれますが、これでは不十分です。
・何がすごいのか
・何に対して褒めているのか
ということをしっかりと伝えることによって、子どもの喜びが倍増します。
後回しにしない
家事や育児に奔走しているお母さんの中には、
「後で褒めてあげよう」
と思って忘れてしまった経験がある方もいるでしょう。
ただ、時間が経った後で褒めても、子どもが何のことか覚えていないケースもあります。
そのため、子どもが良い行いをした時、新しいことを成功させた時は、その瞬間に褒めてあげるようにしましょう。
どうしても時間が取れず、後回しになってしまう時は、
「さっきのこと覚えてる?」
と言って、子どもに思い出させてから褒めることが大切です。
間違った褒め方もあるって本当?
褒めるというのは一見簡単そうですが、意外と難しいものです。
以下、多くのお父さんやお母さんがやってしまっている、間違った褒め方について詳しく解説していきます。
「頭がいいね」を連発するのはNG
褒める時に、
「○○は頭がいいね」
という言葉を使ってしまっている方もいますが、この褒め方は危険です。
なぜなら、頭がいいと褒められた子供は、失敗に対する恐怖心を持ってしまうからです。
例えば、テストで良い点数を取った時に、頭がいいねと褒めてしまうと、
「テストで良い点数を取ったから褒められたんだ」
と感じてしまうようになり、低い点数を取ることを極端に恐れるようになります。
これは子どもの挑戦心を潰す原因にもなりますので、才能やセンスを褒めるのではなく、子どもの存在自体を褒めるようにしましょう。
褒めながら叱るのは逆効果
褒めながら叱るというのは、部下や後輩に怒る時には効果的です。
ただ、子どもを褒める時に使う方法としては不適切と言えます。
例えば、
「ここがすごい良かったよ、ただもっとこうした方がいいんじゃないか」
と伝えてしまうと、子どもは褒められて嬉しいという感情よりも、
・悲しい
・認めてもらえなかった
という感情を持つ可能性が高いです。
子どもを褒める時は、指摘や余計なアドバイスをせずに、「褒める」ことだけに集中してみてください。
褒めすぎるのはプレッシャーになる
子どもを褒めることはとても大切ですが、褒めすぎにも注意が必要です。
褒めすぎてしまうと、子どもに対してプレッシャーを与えることになり、
「お父さんやお母さんに褒めてもらうために頑張ろう」
という間違った動機を持ってしまうことがあります。
挑戦したり、努力したりするのは自分のためであって、親のためではありません。
子どもが正しい動機を持って物事に挑戦できるように、適切なタイミングで褒めてあげるようにしましょう。
他の子と比べて褒めるのはNG
褒める時に、他の子どもと比べるのは絶対にNGです。
「あの子よりも凄いね!」
「他の子なんかと比べ物にならないね!」
と褒めてしまうと、他人に勝てば褒めてもらえる、他人より優位に立てば褒めてもらえると認識してしまうようになりますので、他人に対して優越感を抱いたり、他人を見下したりする可能性が高くなるのです。
自分の子どもを褒める時に、
「○○君より~」
というフレーズは必要ありません。
自分の子どもにしっかりと目を向けて、正しく褒めるようにしましょう。
まとめ
子どもを褒めることは、自己肯定感を高めるうえで重要です。
ただ、褒めるというのは簡単そうに見えて実は難しいのです。
「子どもの褒め方がわからない」
という方は、今回紹介したコツを参考にしながら、子どもの成長に繋がる褒め方を実践してみてください。
そうすることによって、
・子どもとの絆が深まる
・他人の気持ちがわかる子になる
・自己肯定感が高まる
というようなメリットを得られるようになるはずです。