子育て中の夫婦喧嘩で悩んでいる方はたくさんいるでしょう。
中には、
「こんな状態で夫婦関係を続けていかれるのかな?」
と不安な気持ちになってしまっている方もいるはずです。
そこでこの記事では、子育て中に夫婦喧嘩が起こりやすい理由と対処法について、詳しく解説していきます。
パパとママの喧嘩は子どもにどんな影響を及ぼす?
まずは、パパやママの喧嘩が子どもにどのような影響を及ぼしてしまうのかということについて、詳しく見ていきましょう。
子どもが周囲の顔色をうかがうようになる
パパやママが喧嘩をしている、あるいは怒っている姿というのは、子どもにとって恐怖でしかありません。
子どもが寝た後に喧嘩が始まるケースも多いですが、子どもは気づいているケースが多いです。
このような環境下で育った子供は、人の顔色をうかがう癖がついてしまう可能性が高くなりますので注意しましょう。
パパやママのご機嫌を取るようになる
子どもというのは非常に敏感ですので、パパやママのちょっとした変化もすぐに察知します。
夫婦喧嘩が頻繁に発生していると、子どもはパパやママのご機嫌を取るようになってしまうのです。
例えば、ママやパパが黙っていると、
「怒っているのかな?」
「何か悪いことをしたかな?」
というように、意味もなく不安になったり、自分を責めたりしてしまいます。
キレやすくなってしまう
パパやママが毎日大声で怒鳴りあっている場合、子どもがキレやすい性格になります。
「子どもは親の背中を見て育つ」
という言葉があるように、パパやママがやっていることだから自分もやっていいんだと認識してしまうようになるのです。
このような間違った認識を持ってしまうと、学校などでもキレやすくなり、友達に危害を加えてしまう可能性が高くなります。
子育て中に夫婦喧嘩が起こりやすい理由は?
では次に、子育て中に夫婦喧嘩が起こりやすい理由について、詳しく見ていきましょう。
価値観の違い
子どもが生まれると、お互いに価値観の違いが出てきます。
例えば、
・叱り方
・褒め方
などです。
このような価値観の相違によって、
「なんでそんなことで叱るんだ!」
「もっと褒めてあげてよ!」
というような喧嘩が怒ってしまうこともあります。
また、教育方針の違いによって喧嘩が生まれてしまうこともあります。
よくあるのが、
・子どもに習い事をさせるタイミング
・小さい頃から勉強をさせるのか、外で思いっきり遊ばせるのか
などです。
このようなトラブルを防ぐためには、子どもが生まれる前にお互いの価値観や教育観を擦り合わせておき、方向性を決めたうえで子育てに挑戦することが大切です。
お互いの価値観や教育観があっていないと、子どもにもストレスを与えてしまうことがありますので注意しましょう。
子育てに非協力的
子育てに非協力的なことが原因で夫婦喧嘩に発展してしまうこともあります。
このような夫婦喧嘩の原因の大半は、パパにあります。
中には、
「仕事で疲れているんだ」
「家にいる時くらい休ませてくれ」
と言って、育児に全く協力しない方もいるのです。
ただ、このような状態が続くと、ママの負担が大きくなり、
「もっと協力してよ!」
というような喧嘩が起こりやすくなります。
お互いにイライラしている
子育てというのは決して簡単なことではありません。
特に生まれたばかりの赤ちゃんのお世話には、精神的、体力的な負担が重くのしかかりますので、お互いにストレスを感じてしまうことがあるのです。
このようなストレスが蓄積すると、お互いにイライラした状態になりますので、ちょっとしたことが原因で喧嘩になってしまうことがあります。
夫婦喧嘩が起こったor起こりそうな時はどうすればいい?
では次に、夫婦喧嘩が起こった場合や、起こりそうな場合の対処法について、詳しく解説していきます。
素直に謝る
夫婦喧嘩が起こった場合、あるいは起こりそうな場合は、素直に謝ることが大切です。
こう聞くと、
「なんで自分が謝らなきゃいけないの」
「悪いのは相手なのに」
と考える方がいるかもしれませんが、一度喧嘩が始まってしまうと、収拾がつかなくなってしまうこともあるのです。
そうなってしまうと、険悪な雰囲気が長期間続くだけでなく、子どもにもストレスを与えてしまいます。
どちらかが大人になり、素直に謝ることによって、関係を短時間で修復できるようになります。
ただし、毎回自分から謝っていると、相手がつけあがってしまう可能性が高くなりますので、
「とりあえず謝っておこう」
という考えは持たないようにしてください。
大きな声を出さない
夫婦喧嘩が起こった時、あるいは起こりそうな時はお互いの感情が高ぶっています。
場合によっては、大きな声で相手をののしってしまうこともあるでしょう。
ただ、これをやってしまうと子どもに恐怖心を植え付けることになります。
夫婦とはいえ元をたどれば他人ですので、お互いに認識の相違があったり、価値観の違いが生まれたりするのは当然のことですが、大きな声を出して相手を罵倒したり、責めたりするのはやめましょう。
そんなことをしても、何の解決にもなりません。
むしろ、子どもにトラウマを植え付けたり、子どもを委縮させてしまったりする可能性が高くなりますので、冷静な口調で話し合うようにしてください。
子どもが寝てからじっくり話し合う
相手に対してイライラしたり、問い詰めたいと感じたりした場合でも、子どもが近くにいる場合はぐっとこらえてください。
先ほども解説したように、子どもはその場の雰囲気を察知する能力にたけていますので、パパやママが喧嘩をしてしまうと、人の顔色をうかがったり、パパやママの機嫌を取ったりするようになってしまうのです。
相手に対して文句がある場合や、イライラした場合は、一旦子供が寝るまで待ち、子どもが寝静まった後で冷静に話し合うようにしましょう。
ここで注意すべきなのは、決して大声を出さないということです。
子どもは聞いていないようで大人の会話をしっかりと聞いています。
このことを頭に入れたうえで話し合いをするようにしてください。
お互いに自分の時間を作る
子育てによるストレスやイライラというのは、夫婦喧嘩の原因になります。
夫婦喧嘩の発生を防止するためには、お互いに気持ちの余裕を持つことが大切です。
気持ちの余裕を作るためには、お互いに自分の時間を持つ必要があります。
赤ちゃんや小さな子どもを育てている場合、お互いに一人の時間を作るというのは中々難しいですが、1時間でも2時間でも良いので、二人で協力しながら自分たちの時間を確保していきましょう。
相手の気持ちを知る努力をする
夫婦喧嘩でよくあるのが、
「仕事で疲れているんだ」
「私だって疲れているわよ」
というやり取りです。
これは、お互いの立場になっていないことが原因で起こる喧嘩です。
お互いに相手のことを思いやり、相手の辛さや大変さを理解することができれば、このような喧嘩を生まれません。
お互いの気持ちを完全に理解するというのは難しいかもしれませんが、歩み寄るのは簡単ですので、今日から意識してみてください。
まとめ
子育て中は夫婦喧嘩が起こりやすくなります。
ただ、パパやママが怒鳴りあっていたり、ギスギスしていたりすると、子どもの成長にも悪影響を及ぼしてしまいます。
「最近喧嘩が多いな」
「子どもが怖っているかもしれない」
と悩んでいる方がいるのであれば、今回紹介したことを参考にしながら、正しい方法で対処していくようにしましょう。