最近、SNSや雑誌で話題になっている「コウジ酸」。
「コウジ酸で本当に美白になれるの?」「副作用とか安全性は大丈夫?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、コウジ酸の効果や気になるリスクについて紹介します。
シミ・くすみやシワで悩んでいる方は、ぜひスキンケア選びの参考にしてみてくださいね。
コウジ酸とは
「コウジ酸」は近年よく耳にするようになりましたが、実は発見されたのは1907年と、かなり昔のことなんです。
日本酒や味噌を作るときに麹(こうじ)を扱っていた杜氏(とうじ)さんたちの手が、いつも白くてなめらかだったことから注目されました。
研究によってコウジ酸が色素の生成を抑える働きを持っていることが分かり、1988年には厚生労働省から「美白有効成分」として正式に認可されました。
「美白有効成分」とは、メラニンの生成を抑えてシミやソバカスを防ぐ効果があると認められた成分なんです。
今では、いろいろな化粧品に使われているため、もしかしたらあなたも知らずにコウジ酸を取り入れていたかもしれません。
コウジ酸に期待できる美肌効果
コウジ酸には、美しい肌を保つ効果が期待できるんですよ。
では、具体的にどんな効果があるのか詳しく紹介しますね。
シミ・くすみの予防
30歳を過ぎると、気になり始めるシミや肝斑。
シミがあると肌がくすんで見えるので、できるだけ予防したいところです。
シミの原因となるのは、「メラノサイト」という細胞から過剰に作られるメラニンです。
このメラニンを作るために必要なのが「チロシナーゼ」という酵素で、チロシナーゼは銅イオンを持つことで活性化され、メラニンをどんどん作り出してしまいます。
コウジ酸は、このチロシナーゼから銅イオンを取り除くことで働きを抑え、メラニンの生成をブロックします。
その結果、メラニン色素が沈着してできるシミやそばかす、くすみを予防できるのです。
シワ・たるみの予防
「光老化」という言葉を聞いたことはありますか?紫外線(光)はシミだけでなく、シワやたるみも引き起こします。
紫外線を浴びると、肌が炎症を起こして「活性酸素」という老化を促進する物質が生まれます。
この活性酸素が肌の弾力を保つために重要なコラーゲンを減少させてしまうんですよ。
コウジ酸には、肌の炎症を抑え、活性酸素の産生を減らす効果があります。
つまりコウジ酸を使うと、美白効果を得ながら肌のハリや弾力も守れるという訳です。
黄ぐすみの改善
「最近、肌が少し黄色っぽく見える…」「顔全体がどんよりと疲れた印象になったような…」と感じていませんか?
もしかしたら「黄ぐすみ」かもしれません。
黄ぐすみの主な原因は「糖化」です。
糖化とは、体内で余った糖がたんぱく質と結びついて「AGEs(エージーイー)」という老化物質が作られる現象です。
このAGEsが肌に蓄積すると透明感が失われ、黄ぐすみが進んでしまいます。
コウジ酸にはAGEsの産生を抑える効果があるため、黄ぐすみの改善・予防も期待できます。
コウジ酸の取り入れ方
コウジ酸を取り入れる方法は、大きく分けて2つあります。
コウジ酸入りの化粧品を使う
ドラッグストアやネットショップには、シミ対策に特化したコウジ酸入りのクリームや美容液などがたくさん販売されています。
洗顔後、化粧水で整えた後に、色素の気になる部分に1日2回塗布するのがおすすめです。
継続して使うことでトーンアップを実感できるでしょう。
コウジ酸が含まれた食品を選ぶ
コウジ酸は麹に含まれているので、発酵食品や飲み物を取り入れるのが効果的です。
特におすすめなのが「甘酒」です。
甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど、美容効果が高いことで有名ですよね。
ビタミンB群が豊富に含まれていて、老廃物を流しやすくし、お肌の調子を整える効果があります。
さらにコウジ酸もたっぷり含まれているので、美白効果も期待できます。
毎日の食事に甘酒を取り入れて、内側からも美肌を目指してみてはいかがでしょうか。
コウジ酸の副作用
コウジ酸は、米や麦などを発酵させる過程で生まれる天然由来の成分で、化学的に作られた美白成分に比べて副作用は少ないとされています。
そのため、決められた量を守って使えば、コウジ酸配合の化粧品は安全性が高いといえます。
とは言え、まれに接触性アレルギーを引き起こすことがあり、赤みや腫れ・かゆみが出る人も…。
お肌が敏感な方は、コウジ酸配合の化粧品を試す前に、医師へ相談することをおすすめします。
まとめ
今回は「コウジ酸」について詳しく紹介しました。
コウジ酸は発酵の過程で生まれる天然由来の成分で、美白効果が期待できるとして注目されています。
シミやシワ、黄ぐすみが気になる方に、ぜひコウジ酸配合のスキンケアアイテムを試してみてくださいね。
リスクは少ないとされていますが、赤みやかゆみが出る場合もあるので、敏感肌の方はお医者さんに相談すると安心です。
自分に合ったスキンケアで、白くて美しい肌を目指しましょう!