靴下を履いて寝るのは良くないらしい、と聞いたことがある方はきっと多いのではないでしょうか。
確かに、靴下を履いて寝ると睡眠の質が下がってしまいます。
今回のテーマは「なぜ靴下を履いて寝ると良くないのか」について。あわせて、靴下を履かないと寝るときに足が冷えてしまう場合の対処法についても解説します。
寝るときに足が冷える、靴下を履いて寝たいという方にとって参考になる内容がたくさん!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
大前提:靴下を履いて寝るのはNG!
なんとなく足がひんやりして気になるから靴下は履いたまま寝たい、という方にお伝えしたいのが、「睡眠の質を高めるためにも靴下を履いて寝るのは止めるべき」ということ。
靴下を履いて寝ることで、足元は温かくなり心地良く感じるかもしれませんが、睡眠時の靴下着用によるデメリットはかなり大きいです。
また、靴下を履いて足元を温めることで、逆に冷え性を悪化させてしまうリスクもあります。
何にしろ、靴下を履いて寝ることで得られるメリットはなく、良い睡眠を取る上で妨げになる要素が多すぎることを知っておかなければなりません。
睡眠時に靴下を履くのがNGである理由
靴下を履いて寝ると良くないことはお伝えしましたが、その理由についてしっかりとここで深掘りしておきましょう。
ここでは、睡眠時に靴下を着用すると、どのようなことが起こるのかについて解説していきます。
締め付けによる圧迫感
まず第一に、いくらゆるい靴下でも多少の圧迫感があるため、締め付けられてしまうのが良くないところ。
もっと言えば、圧迫されることで血管が締め付けられてしまい、血液の巡りが悪くなってしまいます。
これにより、靴下を履くことで寝心地が悪くなったり、目覚めたときに足がむくんでしまったりと、さまざまなデメリットを招きます。
また、靴下を履いているときと裸足の状態を比べると、どうしても靴下を履いているときの方が足の指を動かしづらくなります。
寝るときに靴下を履いていると、ずっと足の指を動かさない状態が続き、血液循環を滞らせてしまう原因になってしまうのです。
熱がこもり足が蒸れる
次に挙げられるのは、靴下を履いて寝ることで、必要以上に熱をためてしまい、足が蒸れてしまう点です。
寝るときに靴下を履く人の多くは、足元を温める目的で靴下を着用しているはず。ですが、これが裏目に出てしまい、蒸れの原因に繋がってしまうことは多々あります。
睡眠時に足が蒸れると、睡眠の質を下げてしまうだけでなく、気になるニオイの原因にもなってしまいます。
熱が放出されて体が冷える
足元を温めて寝ることで、寝つきが良くなると感じる方は多いはずです。ですが、睡眠の質を高めるためには、深部体温を下げる必要があります。
深部体温が下がれば睡眠が誘発され、自然に心地よく眠りに入ることができるのです。
深部体温を下げるためには体からしっかりと熱が放出されなければなりません。しかし、靴下を履くと、熱がこもってしまい、熱放出がうまく機能しなくなってしまうため、深部体温が下がらず睡眠の質を下げてしまう結果になってしまいます。
靴下を履かないと足が冷たくて眠れない方におすすめの対処法
靴下が睡眠の質を下げてしまう理由について理解したところで、ここからは「それでも足が冷えるから靴下を履きたい」方におすすめしたい対処法の紹介です。
夜湯船に浸かりゆっくり入浴する
今の時代、湯船に浸からずシャワーだけという方は少なくないでしょう。ですが、足元の冷えを解消するためにも湯船に浸かるのがおすすめです。
熱いお湯に短時間浸かるよりも、ぬるめのお湯に長めに浸かる方が、入浴後の保温効果は持続しやすいため、なるべくゆっくりと入浴タイムを設けましょう。
湯船に浸かることでリラックス効果も得られ、疲れが翌日に残りにくくなったり、肩こりの軽減にもつながります。
簡単なストレッチで血行を良くする
寝る前に3分ほどで良いので、簡単なストレッチを行うのも有効です。
入浴後にテレビを見ながら、もしくは寝る直前にベッドの上で行うなど、タイミングは自由に決めて問題ありません。
ストレッチと言うと、手間がかかるイメージを抱くかもしれませんが、本格的なストレッチを毎日30分行うわけではないのでご安心くださいね。
足首の曲げ伸ばしを行うだけでも、血行促進の効果が得られ、冷えを軽減することができますよ。
湯たんぽや暖房を活用する
足元を温めるため、湯たんぽや電気毛布を活用する手段もあります。また、部屋全体を暖房などを利用して温めておくのも有効ですね。
ポイントは、寝ている間ずっとこれらの暖房機器を使い続けないこと!暖房は寝る前に消す、湯たんぽは熱すぎる状態を持続させないためにぬるめのお湯で使うなどの工夫が必要です。
特に、エアコンは夜通しつけていると乾燥の原因になるほか、体温調整がしづらくなってしまうため、寝る直前に消すようにしましょう。
それでも靴下を履いて寝たい!睡眠時に着用できる靴下の特徴
靴下を履いて寝ることに慣れている方にとっては、靴下なしで寝ることがやや難しいかもしれません。
ここでは、寝るときにも靴下は欠かせない!という方向けに「睡眠の質を妨げにくい靴下」の特徴について解説します。
ぜひ靴下選びの参考にしてみてくださいね。
足首を温めるレッグウォーマー
足が冷える場合に有効なのが足首を温めること。つまり、足の指は覆われていなくても、足首を温めることで足先までじんわり温めることが可能なのです。
また、過剰に足元を温めないためにも、長さの短い足首ウォーマーが特におすすめ。かかとやくるぶしあたりを包むサイズ感で、睡眠の邪魔になりません。
寝るときにも靴下が欠かせない方は、この機会にレッグウォーマーを試してみると良いですよ。
天然素材の5本指靴下
やはり足先もしっかり覆われていたい方には、5本指の靴下がおすすめ。素材はシルクやコットンなどの天然素材を選びましょう。
5本指の靴下は、睡眠時に足の指を動かせる上、熱がこもりにくいのが特徴。最初は履き慣れるまで違和感を感じる場合も多いですが、慣れるととても快適です。
ちなみに、冬場に使われがちなモコモコのルームソックスは、化学繊維で作られており、熱放出がしづらく蒸れやニオイの原因になりがちなのでおすすめできません。
まとめ
この記事では、なぜ靴下を履いて寝ると良くないのかについて詳しく解説しました。
足元を温めるために靴下を履いているのに、かえって余計に体を冷やしてしまったり、足元を不要に締め付けてしまったりと、たくさんのデメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。
足元が冷えてしまうと、確かに寝つきが悪くなってしまうもの。これを解決するためには睡眠前の行動がとても重要です。寝る前にしっかりと体を温めることができていれば、靴下なしでも眠れるようになるはず!
どうしても靴下を履いて寝たい方は、ここで紹介したポイントを参考に、睡眠の質を下げない靴下をチョイスしてくださいね。