「妊娠」というのは、新たな命を授かるという神秘的な現象です。
これから生まれてくる我が子との生活に、胸が高鳴っている方も多いでしょう。
ただ、妊娠中はママの体に様々な変化が起こります。
特に妊娠初期というのは、これまで経験したことがないような体調の変化が見られることもありますので、事前に正しい知識を身に着けて、正しく対処していかなければなりません。
そこでこの記事では、妊娠初期にみられる症状や注意点について詳しく解説していきます。
最近になって妊娠が発覚した新米ママさんは、是非最後までチェックしてみてください。
・妊娠初期っていつからいつまで?
新しい命を授かって間もないママさんの中には、
「妊娠初期っていつから何時までのことをいうの?」
という疑問を抱えている方もいるでしょう。
妊娠期間というのは、
・妊娠初期→4週から15週
・妊娠中記→16週から27週
・妊娠後期→28週から39週
の3つの期間に分けられます。
つまり、妊娠初期というのは、妊娠1か月目から4か月目までのことを指すのです。
・妊娠初期にはどのような症状が出る?
では次に、妊娠初期の段階に起こりやすい体の変化について詳しく解説していきます。
これから紹介する症状については、個人差がありますので、あくまでも参考程度に考えておいてください。
・・つわり
妊娠初期の症状として最も代表的なのが、つわりです。
つわりというのは、
・胸やけ
・胃の不快感
・ゲップ
・吐き気
などが起こる状態のことを指します。

このつわりにも、
・吐きつわり→何を食べても吐いてしまう
・食べつわり→常に食べていないと気持ち悪くなる
など、様々な種類があります。
・・着床出血
妊娠初期には、着床出血が起こることもあります。
着床出血というのは、受精卵が子宮内膜に着床した時に起こる出血のことで、1日から2日ほど続くことがあります。
着床出血の特徴は、「量や色に典型的な目安がない」ということです。
人によってはおりもの程度の出血が出ることもありますし、生理のような出血が出ることもあります。
・・肌荒れや貧血
妊娠をすると、ホルモンバランスが変化しますので、
・ニキビ
・吹き出もの
・赤み
・シミ
などの肌荒れが起こりやすくなります。
つわりによって食生活が乱れてしまうことによって肌荒れを引き起こすこともありますので、できるだけ規則正しい生活を送れるように努力するようにしましょう。
また、体内の鉄分が赤ちゃんの発育に優先的に使われますので、貧血も起こりやすくなります。
このようなトラブルを防ぐためにも、鉄分を多く含む食品を積極的に摂ることが大切です。
・・頻尿
妊娠中は通常よりもトイレが近くなる、頻尿に悩まされることもあります。
その理由は、子宮が大きくなるからです。
頻尿は妊娠初期だけではなく、妊娠後期にもみられる症状で、特別な治療法はありません。
我慢すると膀胱炎の原因になりますので、こまめにトイレに行くようにしましょう。
・・腹痛や頭痛
妊娠すると骨盤が不安定になりやすくなります。
その理由は、赤ちゃんがスムーズに出られるように、骨盤周辺の関節や靭帯が少しずつ緩くなるからです。
骨盤が不安定になると、体の重心も変化しやすくなりますので、腰への負担が大きくなり、腰痛に繋がってしまうのです。
また、妊娠初期は片頭痛が起こることも多いです。
片頭痛の原因になるのが、
・黄体ホルモンによる血管拡張作用
・ホルモンバランスの乱れ
などです。
しばらく横になっていれば症状が治まることもありますが、どうしても痛みが治まらない場合は産婦人科を受診して、妊娠中でも飲める頭痛薬を処方してもらいましょう。
・・メンタルが不安定になる
妊娠初期は、ホルモンバランスが変化し、尚且つ生活環境も変化しますので、情緒不安定になりやすいです。
赤ちゃんと対面するワクワクやドキドキだけではなく、不安や緊張、プレッシャーなども襲ってきますので、
・イライラする
・急に悲しくなる
というように、メンタルが不安定になります。
ただ、これは全てのママさんに共通して言えることですので、自己嫌悪に陥る必要は全くありません。
パートナーや家族に自分の状況をしっかりと伝え、理解してもらうようにしましょう。
・・味覚の変化
ホルモンバランスが変化すると、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経の乱れは味覚にも影響を及ぼすことがあり、
・今までは好きだったものが嫌いになる
・今まで避けていたものを食べたくなる
という状態になるケースも多いです。
また、hCGホルモンの影響で嗅覚が変化することもあり、今まで気にもしなかった臭いで気持ちが悪くなる場合もあります。
・妊娠初期に注意すべきこととは?
妊娠初期というのは、まだお腹がそこまで大きくなっていませんので、自覚がない方も多いでしょう。
ただ、間違いなく赤ちゃんがおなかの中にいますので、普段通りに生活するのはNGです。
以下のことに注意を払い、赤ちゃんを気遣った生活を送るようにしましょう。
・・嗜好品
ご存じの方も多いと思いますが、タバコやお酒などの嗜好品は赤ちゃんにとって有害です。
妊娠中のタバコは、
・早産や流産
・先天異常、低体重
などの原因になりますので、妊活をしている段階でやめておくことをおすすめします。
妊娠中にお酒を飲むと、赤ちゃんにも同じ量のアルコールが送られてしまいますので、
・低体重
・低身長
・ADHD
・うつ
・学習障害
などを発症する可能性が高くなります。
少し厳しい言い方になってしまいますが、親の楽しみで赤ちゃんの健康を害するなんてことは絶対にあってはいけません。
飲酒についても、妊活をしている段階で控えるようにしましょう。
・・感染症対策
妊娠すると、通常よりも免疫が下がりますので、感染症を発症しやすくなります。
感染症を発症すると、赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがありますので、
・マスクの着用
・手洗いうがい
など、徹底的に対策をしていきましょう。

・・こまめに水分補給をする
妊娠中は、こまめに水分補給をしてください。
というのも、妊娠をすると血液の量が増え、エストロゲンの分泌量が増え、特に手足がむくみやすくなるのです。
水分補給をしっかりと行い、体内の毒素を排出することで、むくみ対策に繋がります。
また、入浴などもむくみ対策には効果的ですし、体を温める効果もありますので、できるだけ毎日湯船につかる習慣をつけましょう。
・・運動
妊娠をして間もない新米ママさんの中には、
「妊娠したら運動をしてはいけない」
と勘違いしてしまっている方もいます。
ただ、この考え方は間違っていて、妊娠中でも適度に運動をしなければなりません。
運動をすることで、
・妊娠中のマイナートラブル改善
・お産がスムーズに進みやすくなる
などのメリットを得られます。

ただし、ハードな運動は危険ですので、運動をする際は医師のアドバイスと指示をしっかりと守りながら行うようにしましょう。
・・物事を深く考えすぎない
妊娠中は、ワクワクやドキドキだけでなく、不安やプレッシャーなども襲ってきます。
自分のお腹に小さな命が宿り、自分が親になるわけですから、不安やプレッシャーを抱えてしまうのも無理はありません。
ただ、あまりにも深く考えすぎてしまうと、気持ちが落ち込んでしまったり、自分に対する自信がなくなってしまったりしますので、楽観的に考えることも大切と言えます。
・まとめ
妊娠初期というのは、妊娠1か月目から4か月目までのことを指します。 この時期は、体に様々な変化が起こりますので、土壇場になって焦らないためにも、事前に正しい知識を身に着けておくことが大切です。